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Feb 15 , 2020

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緊張と弛緩の間

緊張と弛緩の間

 

こんにちは。何回か旅行で日本に訪れていたら、いつのまにかワーキングホリデーで日本に来て住むことになっている、韓国人の全です。

日本に旅行で来ている、もしくは私のようにどこか外国でワーキングホリデーをしている、または母国で生活に充実している皆さん、どんな時に幸せですか?

何をする時に、「こんなのがあるからやっぱり生きていく価値あるんだ」と感じますか?

 

ここで私が日本を愛してる時をいくつか紹介しようと思います。

例えばたまたま一休みしようと入ったカフェで注文したプリンがあまりにも美味しかった時がありますよね。私は、そんな時幸せを感じます。

インターネットやブログなどで噂になっていて、並んで食べるプリンよりもはるかに美味しかったです。

<この小さなミントが大切な役割をしています >

 

また別のカフェでは前足を触らしてくれる猫さんに会えました。韓国で私が会ったほとんどの猫さんたちは、性格が冷たいです。

触らしてくれるのが背中ぐらいなので、私にとっては珍しい経験だったので嬉しかったです。

<いじられていることを楽しんでいるようには見えない様子ですが、眠かったせいで勘弁してくださったように見えます>

 

見ているだけでもすごく可愛いカメのメロンパンが、家の前のパン屋さんで新商品として登場した時こそ、体誰のアイディアなのかと感動しました。

メロンパンとメロンソーダは韓国にはいないので、帰国したらきっと懐かしくなるでしょう。

<実際に食べてみたら味は普通のメロンパンとあまり変わりなく、少しがっかりしてしまいました・・・・>

 

子供向け映画であるアナユキ2は英語の音声と日本語の字幕を組み合わせると内容を100%理解できると自信がありました。

ですが、ジョーカーは、まだ理解できる自信がなかったので、私が日本で初めて映画館で出会った主人公はディズニーの氷の女王様でした。

水曜日の夜11時梅田のTOHOに、子供向けのアニメを見に来た人は私一人でした。 普段200人くらいの人でいっぱいの映画館に比べ、静かで落ち着くことが出来ました。両側のひじ掛けは、全部私の独り占めになりました。

誰かのポップコーンを噛むポリポリという音も、スマホの光もなく、癒される雰囲気でした。映画が終わり、歌が全部終わった後も、もう少し座っていました。


<来世には、個人映画館を持つお金持ちになりたいと少し思って家に帰りました>

観光客として、その都市の全ての観光地を訪れ、スケジュール通り動き、あらかじめ決まったレストランで一番人気のメニューを並んで食べなければならないというような旅にはもう飽きてしまいました。

海なんかを見ながら何も考えずに座り込んで日差しを満喫したり、観光パンフレットで紹介されていない田舎道を歩きながら、スピッツの音楽を聴いたりする方がが、もっと楽しいです。そう変わってしまった私の基準では、「伊根」というところは間違いなく完璧な旅先でした。

伊根は、伝統的な漁村です。すべての家の1階に駐車場の代わりに、そのまま海へと行けるように船を停泊しておく場所があります。これを船屋といいます。 カフェに座って小波の眺めながら、とくに決められた日程もなかったので1時間くらいぼんやりと外を眺めていました。

<いつか必ず釣りを習ってまた来たいなと思った旅行先ははじめてでした>

 

人生の楽しさが、必ずしも冒険のようなものから得られるものだとは思いません。 欧州3カ国へ一ヶ月間の旅行やミシュラン2つ星レストランでの高級コース料理のように、誰から見ても華やかでドキドキする緊張の楽しみもあるが、些細な日常からの幸せの方が、きっと自分に微笑みを浮かべさせます。 私は宝くじの三位が当たるより、友達との約束がキャンセルされた雲の掛かった日曜の朝、ぽたぽた降ってくる雨音を聞きながらコーヒーを飲む時がもっと大切な幸福ではないかと思います。

毎日ダイナミックで、活発なイベントで満ちている生活はいずれ疲れます。もちろん、堂々巡りの日々も少しうんざりです。 私としては、外国で働きながら生活していくということ自体が(泣き言を言うわけではありませんが)すでに緊張の連続なので、それ以上わくわくできるイベントの代わりに、一見ささやかですが平凡な日常の方が、確かに楽しさを感じています。 みんなそれぞれの方法で、人生の中で緊張と弛緩のバランスを適切に保ちながら、その真ん中の辺りで”幸せだ”と自信を持って言うことができることを願っています。

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